【翻訳】FAQ - 2. 擬ポテンシャル
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2. 擬ポテンシャル
計算を成功させるために,擬ポテンシャルを適切に選択する必要があります。1つだけの擬ポテンシャルを信用し過ぎずに複数の擬ポテンシャルを使ってテストするべきです。
2.1 擬ポテンシャルはどこで入手できますか?
Quantum ESPRESSOウェブサイトの擬ポテンシャルページを参照して下さい。表や他の表へのリンク等から,必要な擬ポテンシャルを見つけることができます。メーリングリストに問い合わせる場合,具体的にどのような擬ポテンシャルが必要なのかを明示して下さい。ノルム保存,ウルトラソフト型,PAW,相対論や,相互作用,元素,原子の価数の情報を指定すると良いでしょう。
2.2 複数の擬ポテンシャルのうち、どれを利用するのが良いですか?
時間的および計算的効率の観点で,必要な計算条件は計算者各々が見出し,確立するのが良いでしょう。電子構造計算を行う上で,適した擬ポテンシャルを選択することは大変重要です。他人があなたの為に代理で行ってくれるのが一般的と思いますか?擬ポテンシャルページのリンクやリソースをご覧ください。
2.3 USPP/NCPP/PAWを混在させることはできますか?
USPP, PAWに関しては幾らかできない場合もありますが,基本的にできます。cp.xには若干制約があります。USPPはローカルPPの前に記述してください。USPPはNCPPより前に記載してあります。さらに,PPは同一の交換相関を使って生成する必要があります。そうしないと,酷く混乱するでしょう。カットオフを決定する際に利用されることにも注意してください。
2.4 全エネルギーの計算結果が擬ポテンシャルに依存します。。
はい,エネルギーの絶対値は擬ポテンシャルに依存します。エネルギーの相対差が物理的に議論可能です。特に,電子数の異なる擬ポテンシャルどうしを比較する場合,エネルギーの絶対差が大きくなりがちです。
2.5 希土類原子の擬ポテンシャルはどこで入手できますか?
まずはDFTがご利用のシステムに適しているかどうかを検討してください。多くの場合,少なくともGGA等の"plain"DFTはあまり良くありません。それでも有用であると確信がある場合は,上記を参照してください。
2.6 XYZフォーマットとUPFを相互変換するソフトはありますか?
保証はありませんが,利用可能なものがディレクトリupftools/に含まれています。新しい変換ソフトを作成頂ければ皆が大変助かります。